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Multiple Factor Models

1960年代に提案されたCAPMでは、すべてのリスク資産のリスクプレミアムE[Ri]rRFE[R_i]-r_{RF}が市場ポートフォリオのリスクプレミアムE[RM]rRFE[R_M] - r_{RF}と、資産ごとの感応度βiMKT\beta_{i}^{M K T}の積で表せるとした。

CAPM
E[Ri]rRF=βiMKT(E[RM]rRF)E[R_i]-r_{RF} = \beta_{i}^{M K T} ( E[R_M] - r_{RF} )
  • E[]E[\cdot]:期待値

  • RiR_i:リスク資産iiの収益率

  • RMR_M:市場ポートフォリオ(金融市場のすべてのリスク資産の時価総額加重平均ポートフォリオ)の収益率

  • rRFr_{RF}:無リスク資産の金利

しかし、これだけだと説明しきれない部分があるため、説明力向上のために他のファクター(要因)を追加してモデルを拡張する研究が行われた。

Fama-Frenchの 3 Factor Model

株式iiの期待収益率E[Ri]E[R_i]は、次の式で決定される

E[Ri]rRF=βiMKT(E[RM]rRF)+βiSMBSMB+βiHMLHMLE[R_i] - r_{RF} = \beta_i^{M K T}(E[R_M] - r_{RF}) + \beta_i^{S M B} S M B + \beta_i^{H M L} H M L
  • rRFr_{RF}:無リスク資産の金利

  • E[RM]E[R_M]:市場ポートフォリオの期待収益率

  • βiMKT\beta_i^{MKT}:市場リスク(市場超過収益)に対する感応度

  • SMBSMB(Small Minus Big):小型株 − 大型株の収益率差(サイズ・ファクター)

  • βiSMB\beta_i^{SMB}:サイズ・ファクターに対する感応度

  • HMLHML(High Minus Low):高簿価時価比 − 低簿価時価比の収益率差(バリュー・ファクター)

  • βiHML\beta_i^{HML}:バリュー・ファクターに対する感応度

Fama-Frenchの 5 Factor Model

株式 ii の期待収益率 E[Ri]E[R_i] は、次式で与えられる。

E[Ri]rRF=βiMKT(E[RM]rRF)+βiSMBSMB+βiHMLHML+βiRMWRMW+βiCMACMA\begin{aligned} E[R_i] - r_{RF} &= \beta_i^{MKT}\,(E[R_M] - r_{RF}) + \beta_i^{SMB}\,SMB + \beta_i^{HML}\,HML \\ &\quad + \beta_i^{RMW}\,RMW + \beta_i^{CMA}\,CMA \end{aligned}
  • E[Ri]E[R_i]:株式 ii の期待収益率

  • rRFr_{RF}:無リスク資産の利子率

  • E[RM]E[R_M]:市場ポートフォリオの期待収益率

  • SMBSMB(Small Minus Big):小型株 − 大型株の収益率差(サイズ・ファクター)

  • HMLHML(High Minus Low):高簿価時価比 − 低簿価時価比の収益率差(バリュー・ファクター)

  • RMWRMW(Robust Minus Weak):高収益性 − 低収益性の収益率差(収益性ファクター)

  • CMACMA(Conservative Minus Aggressive):保守的投資 − 積極的投資の収益率差(投資ファクター)

深層学習を用いたマルチファクター運用の実証分析

方法:

  • 目的変数:

    • ポートフォリオのウェイト

    • 毎営業日、引け後にポートフォリオを更新する想定

  • 特徴量:

    • PBR, PER, 配当利回りなど

  • アルゴリズム:7層のDNN、Random Forest、リッジ回帰を比較

結果:

  • DNNのほうがドローダウンが少なく、リターン・リスク比で好成績