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身体の健康管理

体力をつける

体力とは

日本国内の文献で時折出てくる分け方(世界的に一般的ではなさそう)は次の2つ

  1. 行動体力 :行動をおこしたり、持続させる能力

    • 筋力、筋持久力、心肺持久力、柔軟性、バランス能力、敏捷性

  2. 防衛体力 :気温差や感染症、ストレスなどに耐える力

    • 免疫力、疲労回復力、ホルモンバランスの安定、メンタルタフネス

しかし、筋肉をつけることで体温が上がり、免疫力もあがる…など相互に関係する

体力をつけるには

体力をつけるには「運動」「食事」「休養」が重要

運動は行動体力だけでなく、免疫力など防衛体力の向上にも寄与する(ただし過度な運動は逆効果)。
食事と休養は運動後の身体を回復させて筋肉をつけるために必要。

運動

筋トレ

HIIT

HIIT(高強度インターバルトレーニング)は心肺機能の向上と体脂肪率の減少において比較的一貫したエビデンスがあり、時間効率の良いトレーニング法として様々な集団(健常者、高齢者、肥満者、疾患患者)で研究されている。

バーピー(Burpee)

  1. 立った状態からしゃがみ、両手を床につく

  2. 両足を後ろに飛ばしてプランク姿勢(腕立て伏せの姿勢)

  3. (オプションで腕立て伏せを1回)

  4. 両足を素早く手元に戻す

  5. ジャンプして両手を頭上に上げる

  • 鍛えられる部位:全身(脚・体幹・胸・肩)、心肺機能

  • 強度:非常に高い。HIITの中でも最もキツい部類

  • 注意点:着地の衝撃が大きいため膝や腰に負担。

マウンテンクライマー(Mountain Climber)

  1. 腕立て伏せの姿勢(プランク)を作る

  2. 片脚を素早く胸に引き寄せる

  3. 素早く脚を入れ替える(走るような動き)

  • 鍛えられる部位:体幹(特に腹筋)、肩、股関節屈筋、心肺機能

  • 強度:中〜高。スピードで強度調整しやすい

  • 注意点:腰が落ちたり上がったりしないよう、プランク姿勢を保つことが重要

ジャンピングジャック(Jumping Jack)

  1. 直立姿勢から、両足を横に開くと同時に両腕を頭上に上げる

  2. ジャンプして元の姿勢に戻る

  • 鍛えられる部位:全身(特に下半身)、心肺機能

  • 強度:比較的低〜中。ウォームアップやHIIT初心者にも使いやすい

  • 注意点:着地は膝を軽く曲げてクッションを効かせる

ハイニー(その場もも上げ / High Knees)

  1. その場で走るように、太ももを腰の高さまで交互に高く上げる

  2. 腕も走る動作のように振る

  • 鍛えられる部位:股関節屈筋、大腿四頭筋、心肺機能

  • 強度:中〜高。スピードで調整可能

  • 注意点:体幹を立てたまま、猫背にならないよう意識する

スクワットジャンプ(Squat Jump)

  1. 通常のスクワット姿勢まで腰を落とす

  2. 勢いよく真上にジャンプ

  3. 着地時にまたスクワット姿勢で衝撃を吸収

  • 鍛えられる部位:大腿四頭筋、ハムストリングス、臀筋(下半身のパワー系)

  • 強度:高い。瞬発力(パワー)系トレーニング

  • 注意点:着地時に膝がつま先より内側に入らないよう注意(ニーイン防止)。膝への負担が大きいので関節に不安がある人は要注意

ジャンプランジ(Jump Lunge)

  1. ランジ姿勢(前後に脚を開いて腰を落とす)を取る

  2. ジャンプして空中で前後の脚を入れ替える

  3. 逆足前のランジ姿勢で着地

  • 鍛えられる部位:大腿四頭筋、臀筋、ハムストリングス、バランス感覚

  • 強度:高い。片脚ずつの負荷とバランス制御が必要

  • 注意点:着地時のバランスが崩れやすいので、最初はゆっくり・低い動きで慣らすのが安全

プランクジャック(Plank Jack)

  1. 腕立て伏せの姿勢(プランク)を作る

  2. ジャンピングジャックのように両足を横に開閉させる(上半身はプランクのまま)

  • 鍛えられる部位:体幹(腹筋・体側)、肩、心肺機能

  • 強度:中〜高

  • 注意点:腰が反ったり落ちたりしないよう、体幹を締めた状態をキープ

組み合わせ例:タバタ式

2〜4種目をローテーションさせる

  1. バーピー

  2. マウンテンクライマー

  3. スクワットジャンプ

  4. プランクジャック

食事

休養

最適な睡眠時間は7~8時間

  • 米国National Sleep Foundationの推奨に基づくと、成人の最適な睡眠時間は7〜8時間

  • 2016年以前の1673件の研究を統合したメタアナリシスでは、睡眠時間が7時間未満の場合は1時間短くなるごとに全死亡リスクが6%上昇し、7時間を超える場合は1時間長くなるごとに13%上昇することを示した(Yin et al., 2017

  • 6時間以下の睡眠を継続すると、最大2晩の完全断眠と同程度の認知機能低下が生じる。なお本人に睡眠不足の自覚はない(Van Dongen et al., 2003

良い睡眠をとるには

睡眠スケジュール
  • 毎日同じ時刻に起きる(休日も含めて)。就寝時刻より起床時刻を固定する方が体内時計の安定に効果的

  • 7〜8時間程度を目安に、逆算して就寝時刻を決める

  • 昼寝は20分以内、15時前までに

光のコントロール
  • 朝起きたらすぐに太陽光を浴びる(体内時計をリセットし、メラトニン分泌のタイミングを整える)

  • 就寝1〜2時間前はスマホ・PC・強い照明を控える(ブルーライトがメラトニン分泌を抑制)

  • 寝室はできるだけ暗く(遮光カーテン、光る家電を隠す)

体温のコントロール
  • 就寝90分〜2時間前の入浴(38〜40℃程度のぬるめ)で深部体温を一度上げ、その後下がるタイミングで眠気が来やすくなる

  • 寝室の温度は やや涼しめ(18〜20℃程度) が入眠に適している

カフェイン・アルコール・食事
  • カフェインの半減期は5〜6時間程度なので、午後2〜3時以降は控える

  • アルコールは寝つきは良くなるが中途覚醒が増え、睡眠の質を下げるため就寝前は避ける

  • 就寝直前の食事(特に高脂肪・大食)は消化のため睡眠を妨げやすい

運動
  • 日中の適度な運動は睡眠の質を高める(HIITも含め)

  • ただし就寝直前の高強度運動は交感神経を刺激し逆効果になりやすいため、激しい運動は就寝3時間前までに

寝室環境
  • ベッドは「寝る場所」として脳に認識させる(ベッドでスマホ・仕事をしない)

  • 静かで暗く、快適な寝具

メンタル面
  • 寝る前のリラックス習慣(読書、深呼吸、瞑想、ストレッチなど)をルーティン化

  • 眠れない時に無理に横にならず、一度ベッドを出て眠くなってから戻る(刺激コントロール法)

  • 就寝前に翌日の心配事を考え込まない(書き出す「ブレインダンプ」も有効とされる)

References
  1. Yin, J., Jin, X., Shan, Z., Li, S., Huang, H., Li, P., Peng, X., Peng, Z., Yu, K., Bao, W., Yang, W., Chen, X., & Liu, L. (2017). Relationship of Sleep Duration With All‐Cause Mortality and Cardiovascular Events: A Systematic Review and Dose‐Response Meta‐Analysis of Prospective Cohort Studies. Journal of the American Heart Association, 6(9). 10.1161/jaha.117.005947