内積空間(計量ベクトル空間)¶
内積の存在¶
一般のベクトル空間には、内積が(複数)存在する。
コーシー・シュワルツの不等式¶
コーシー・シュワルツの不等式
の平方根の
それを変形して
なので両辺をで割れば
コサイン類似度
がの範囲に正規化されており、扱いやすい類似度の指標になっているのはこのため。
応用例:内積と相関係数¶
確率変数はベクトル
ベクトルの定義のひとつは、加法とスカラー倍の演算に閉じているということだった。
確率変数は事象を数(確率)に写す写像ではあるが、加法とスカラー倍()に閉じている。
よって確率変数もベクトルとなる
確率変数の積の期待値は内積
2乗可積分な確率変数にたいし、確率変数の積の期待値 は
対称性:
線形性:()
正値性:、
を満たす→内積
相関係数の導出
コーシー・シュワルツの不等式を期待値に応用すると、確率変数に対し
が成り立つ。ここで
とおくと
直交補空間¶
なお、はの部分空間である
一般に、内積空間 の部分空間 を考えると、 の任意の元は および を用いて、 と一意的に表されることがわかる。このとこから、 を の直交補空間という。また、 は と の 直交直和 であるといい、
と表す。をこのような形に書くことを 直和分解 という。