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ロジスティックモデル

正規累積モデルは累積分布関数を使うため、コンピュータで積分計算をするのがやや難しいという問題がある。そこでロジスティック分布に置き換えたものが使われる。

ロジスティック分布の確率密度関数と累積分布関数は

f(x)=exp⁡(−x)[1+exp⁡(−x)]2,F(x)=11+exp⁡(−x)f(x)=\frac{\exp (-x)}{[1+\exp (-x)]^2}, \quad F(x)=\frac{1}{1+\exp (-x)}

となる。とくにxxを約1.7倍したロジスティック分布は累積分布関数が正規分布と非常に近くなることが知られている。

Source
<Figure size 1080x270 with 2 Axes>

1PLモデル(ラッシュモデル)

正規分布の代わりにロジスティック分布を使った 1パラメータ・ロジスティック(1PL)モデル は以下のように表される。

※なおDDはロジスティック・シグモイド関数を正規累積モデルの関数に近づけるための定数(通常はD=1.7D=1.7かD=1D=1にする)なので、正規累積モデルと比較する必要がなければ不要(D=1D=1でいい)。

1PLモデルは ラッシュモデル(Rasch model) とも呼ばれる。Raschという人がIRTとは独立に1PLモデルを提案していたため。

2PLモデル

正規分布の代わりにロジスティック分布を使った 2パラメータロジスティック(2PL)モデル は以下のように表される。

Source
<Figure size 800x200 with 2 Axes>

3PLモデル

例えば4択問題では、正解がわからなくて適当に選んだとしても1/4は当たることになる。こうした影響を「当て推量」パラメータcjc_jとして取り入れたモデル。

cjc_jは項目特性曲線の下限となる。θi\theta_iがどんなに低い人でも必ずcjc_j以上のP(yij=1)P(y_{ij} = 1)になるということ。

4PLモデル

項目特性曲線の上限を表すパラメータdjd_jを追加したもの。θi\theta_iがどんなに高い人でも100%の正答率にはできない高難度な状況(運ゲー)を想定したモデル。

4PLMになるとかなりモデルが複雑になりパラメータの推定も不安定になるので、1~3PLMほど一般的ではない。対応していないライブラリも多い。

5PLモデル

「非対称性」のパラメータeje_jを追加したもの。4PLまでは項目特性曲線の動き方が0.5を中心に対称になっている。5PLでは「最初はθi\theta_iがあがるほど急激にP(yij=1)P(y_{ij}=1)が上がるが、徐々に上がりにくくなる」などの状況を表すことができる。

実装例

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<Axes: xlabel='raw_score', ylabel='Count'>
<Figure size 400x200 with 1 Axes>
/tmp/ipykernel_15147/2308563096.py:4: FutureWarning: The default of observed=False is deprecated and will be changed to True in a future version of pandas. Pass observed=False to retain current behavior or observed=True to adopt the future default and silence this warning.
  d = df.groupby("raw_score_cat")[item_col].mean().reset_index()
<Figure size 400x200 with 1 Axes>
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モデルの定義

注意点として、aaに非負制約をかけないとMCMCが収束しにくい(θ−b\theta-bの値とaaの値次第で同値の尤度が出てきて一意に決まらないので)

pm.LogNormal(mu=0.0, sigma=np.sqrt(0.5)) や pm.HalfNormal などが使われる事が多い様子

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推定

Initializing NUTS using jitter+adapt_diag...
Multiprocess sampling (4 chains in 4 jobs)
NUTS: [a, b, theta]
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Sampling 4 chains for 1_000 tune and 1_000 draw iterations (4_000 + 4_000 draws total) took 28 seconds.
CPU times: user 5.73 s, sys: 757 ms, total: 6.49 s
Wall time: 30.1 s

EAP推定量

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Source
<Figure size 1200x400 with 3 Axes>