ベクトルx1,x2,…,xmが1次独立、1次従属であることの定義を書け。
あるベクトルを、別のベクトルの定数倍で表現できるとき1次従属
ベクトルx1,…,xnについて、係数a1,…,anが
a1=⋯=an=0 であるとき、またそのときにのみ
a1x1+⋯+anxn=0 が成り立つとき、x1,…,xnは 線形独立(linearly independent) であるという。
ベクトルの組が1次独立でないとき、1次従属であるという。すなわち、
a1x1+⋯+anxn=0 をみたすa1,…,anで、そのうち少なくとも1つが0でないものが存在するときにいう。
次の(ア)、(イ)が1次独立であるか1次従属であるかを調べよ。
(ア)
a1=⎝⎛211⎠⎞,a2=⎝⎛121⎠⎞,a3=⎝⎛112⎠⎞ 「行列Aについて、det(A)=0ならフルランクであり1次独立になる」という性質を用いて、行列式で判定する
行列A=(a1,a2,a3)とする。
det(A)=23+1+1−2−2−2=10−6=4 でありdet(A)=0のためa1,a2,a3は1次独立である
(イ)
a1=⎝⎛0123⎠⎞,a2=⎝⎛1032⎠⎞,a3=⎝⎛2301⎠⎞,a4=⎝⎛3210⎠⎞ ∣∣0123103223013210∣∣ 行を入れ替えて
∣∣1023013232012310∣∣ 1行目を2倍して3行目から引き、
1行目を3倍して4行目から引くと
∣∣1000013232−6−823−3−6∣∣=1⋅∣∣1322−6−83−3−6∣∣=0 のためランク落ちしており1次従属
a1=⎝⎛0123⎠⎞,a2=⎝⎛1032⎠⎞,a3=⎝⎛−2305⎠⎞ が1次独立であるか1次従属であるかを調べよ。
係数をc1,c2,c3とする。
⎩⎨⎧c2−2c3=0c1+3c3=02c1+3c2=03c1+2c2+5c3=0 の連立方程式から
c1=−3c3c2=2c3c3=−31c1 が解となるので
仮にc1=3とすると、c3=−1、c2=−2になり
c1a1+c2a2+c3a3=3⎝⎛0123⎠⎞−2⎝⎛1032⎠⎞−⎝⎛−2305⎠⎞=⎝⎛0369⎠⎞−⎝⎛2064⎠⎞−⎝⎛−2305⎠⎞=⎝⎛0000⎠⎞ なので1次従属である
W1、W2をベクトル空間Vの部分空間とする。
和空間W1+W2の定義を書け
ベクトル空間V の部分集合 W1+W2 を
W1+W2={x+y∣x∈W1,y∈W2} と定めたものをW1 と W2 の和空間という。
W1、W2をベクトル空間Vの部分空間とする。
W1、W2 がそれぞれ x1,⋯,xm,y1,⋯,yn∈V を用いて
W1=⟨x1,⋯,xm⟩R,W2=⟨y1,⋯,yn⟩R と表されるとき、
W1+W2=⟨x1,⋯,xm,y1,⋯,yn⟩R を示せ。
w1∈W1とする。
w1=a1x1+⋯+amxm(a1,…,am∈R) またw2∈W2についても
w2=b1y1+⋯+bnyn(b1,…,bn∈R) である。
よって
w1+w2=a1x1+⋯+amxm+b1y1+⋯+bnyn∈⟨x1,⋯,xm,y1,⋯,yn⟩R=W1+W2