不確実性のもとでの競争戦略論#
伝統的な、ポジショニング論やRBVは不確実性の低い時代に作られた理論。
HBRのNavigating the Dozens of Different Strategy Options (日本語版:事業戦略を立案する:その定石と戦略フレームワークの活用法)では代表的な戦略フレームワークをレビューしている
戦略フレームワークの歴史
また、これらの戦略フレームワークが想定している市場環境の特性を
不確実性:将来の環境をどれほど予測できるか
改変可能性:独力あるいは他社と協働して環境にどれほど影響を及ぼせるか
過酷さ:自社がその環境で生き残れるか
という特性で整理すると次の図のように分けられる
経営環境と戦略のカテゴリ
不確実性は低いが、改変可能性が高い事業環境 → 先見型(先行者になる)
例:
ジェフ・ベゾスが経営していた時代のAmazon
デニス・ギリングスが経営していた時代に医療品開発のアウトソーシングCRO(医薬品開発業務受託機関)を開拓したクインタイルズが挙げられます。
ブルーオーシャンなので、先見型が適合する。先行者としての優位性を活用していく
不確実性も改変可能性も高い事業環境 → 形成型(まとめ役)
例
ジョブスが経営していた時代のApple
中国の糖尿病治療市場にいち早く取り組んだノボノルディスク
改変可能性は低いが不確実性が高い事業環境 → 適応型
例:
ウィリアム・マックナイトが経営していた時代3M
自主性を尊重し失敗を許容する経営をしていた
適応型においては、MVPを開発して高速にアイデアを検証していく手法が求められる
参考#
マイケル・ポーターの戦略論は時代遅れ? GoogleやAppleなども実践する戦略スタイルの現在形とは | Agenda note (アジェンダノート)