不定積分#
原始関数#
導関数のもとの関数を探す#
関数
で与えられたとする。このとき関数
微分を考えると
と予想される。
※なぜもとの関数を見つけたいのか → 理工系では、さまざまな自然法則を微分方程式で表す事が多い。微分方程式が含む情報は、導関数のもとの関数を求めることで明らかにされる。
原始関数#
関数
であるとき、を
不定積分#
関数
で表す。したがって
関数
不定積分の基本的性質#
: 定数
積分の計算#
置換積分法#
変数
とおくと、積分が簡単に行える場合がある。
ならば、合成関数の微分によって
であるため
となるため
となる。これを 置換積分法 (integration by substitution) という。
部分積分法#
2つの微分可能な関数
が成り立つため、この両辺を積分して
から
となる。これを 部分積分法 (integration by parts)という。
を求める。
部分分数分解#
有理関数の不定積分は必ず求めることができる。
2つの多項式を
と表される。分子にある
のような変形により、「多項式」と「分子の次数が分母の次数より低い有理関数」の和に書くことができる。
このとき、すべての有理関数は
代表的な公式#
三角関数:
2次の三角関数:
2倍角の公式
をつかって次数を下げて解いている。