プレゼンテーション#

大前提#

👨‍👩‍👦 聴衆に合わせる#

聴衆が関心をもてる話にフォーカスする。

学会発表など専門家相手なら、学会らしいフォーマット(IMRaD)で、専門用語なども基礎的な説明はある程度省いてよい。
非専門家が相手なら、厳密さよりもわかりやすさとストーリー性やメッセージ性を重視する
経営陣が相手なら、厳密さよりもわかりやすさと経営指標へのインパクトを重視して伝える(「X時間/年の工数削減」「売上X倍」)。

とはいえ、基本的には 「専門外の人でも極力わかりやすくする」「中学生でもわかるようにする」が重要

🎯 目的に合わせる#

主に次のような種類のプレゼンがある

  1. 情報共有 を目的としたプレゼン

    1. 報告 :自分がやったことの報告

    2. 伝聞 :論文などの紹介

    3. 教育 :知ってほしい・やってほしいことを伝える

  2. 承認 を目的とした提案のプレゼン

情報共有のためのプレゼンでは、聴衆が

  • 理解・納得する

  • 「知ってよかった」「人に言いたい」などの利益を得る

  • 行動が変容する(特に教育目的のプレゼンで)

などがゴールとなる

承認を得るためのプレゼンでは、決裁者やステークホルダーの懸念点を払拭してメリットを納得してもらう必要がある

ビジネスにおけるプレゼン#

成果を報告するプレゼン#

  • 業務改善なら、業務フローのbefore / afterや、売上増加やコスト削減のインパクトを示す

    • 相手が改善対象の部署の人なら、「こういう課題があって、大変でしたよね。」と共感を示してから「こう変えます/こう変えました」と示す

    • ※相手が改善対象の部署でも、縦割りがひどいところだと「私は別チームなのでしりませんけど」という感じで響かなかったりする

  • もし現時点での効果が低いなら、 将来性(今後の伸びしろやビジョン) や、 技術的な優位性(他社の模倣困難性) など別側面を強調する

    • 例:「この工数削減を推し進め、将来的には業務フローをこのように変えて工数をほぼゼロにする事を考えています」

    • 例:「他社ではできておらず、弊社の独自技術です」「弊社が何年も研究しデータを貯めて実現した技術なので、他社さんが真似するには何年もかかる、真似されにくい技術です」

スライド作成のコツ#

スライドは意識的に使う

そもそも、なぜスライドを使うのか?
→ 口頭で伝えにくい 視覚情報 を伝えるため。

❌️例えば 箇条書きばかりで図がないスライドはスライドにする意義が乏しい

スライドを作るときは
✅️言いたいことは何か
✅️その根拠は何か
✅️どう見せれば伝わるか
を考える

1️⃣ 1スライド = 1メッセージ#

詳細まで全部伝えようとしても、聴衆は受け止めきれない。
スライド1ページにつき1つのメッセージを伝えるように構成する

🎨色は3色程度まで#

🔠フォントにメリハリをつける#

大きいフォント、右上にあるフォントから読まれやすいことを意識する

(出所: https://x.com/TaRoS_physics/status/1479822142212808704?s=20

伝え方(プレゼン本番)のコツ#

🤏「つかみ」で聴衆の心を掴む#

よくあるのは

  • あるある型 :聴講者が「あるある」「そうだよね」と共感できる話から始める

    • 「プレゼンって大変ですよね~」

    • 「この業務、時間がかかって面倒ですよね~」

  • 驚き型 :聴講者の意表を突く主張からはじめる

⏱️「間」を置いて理解させる#

理解するために受けた情報を噛み砕く時間が必要なことも多い。
まくしたてて喋ると理解されない。

1秒以下でいいので適度に理解する時間を作る