時系列データの変換#
定常過程への変換#
分析しやすいデータ:定常過程#
定常過程の場合、期待値や自己共分散が時間を通じて一定なので、例えば「1月の平均気温」は1月の各観測値の平均をとれば求められる。
ARIMAモデルは定常過程との相性がよいため、モデルを使った分析もしやすい。
最も基礎的な(弱)定常過程は、ホワイトノイズを用いて
\[
y_t=\mu+\varepsilon_t, \quad \varepsilon_t \sim \text { W.N. }\left(\sigma^2\right)
\]
としたもの(\(E(y_t) = \mu\))
単位根過程と和分過程#
非定常なデータのひとつである 単位根過程 は、差分をとることで定常過程になる。
\(d-1\)階差分をとっても非定常だが\(d\)階差分をとると定常になる系列は \(d\)次和分過程 と呼ばれ、\(I(d)\)と表す。