練習問題メモ 15(基底と次元)#
問1#
同次連立1次方程式
の解空間の次元と1組の基本解を求めよ。
1. 解の次元
前進消去により
と変形できるため
2. 1組の基本解
解空間の基底を基本解という。
前進消去した係数行列を使った連立方程式は
となる。
これを解くと
一般解は
未知変数
基底(基本解)は
問2#
は
行列式がゼロでないため、ランク落ちがなく
問3#
により定める。
「生成されない」というのは
余因子展開してもよいが、行列基本変形で簡単に解くこともできる
4行目を1~3行目から引いて
1~3列目を4列目に足して
三角行列の対角成分の積が行列式に等しいため
よって
問4#
実数を成分とする
は対称行列 は交代行列 は上三角行列 は のトレース)
回答例
は対称行列
なので、
また、
交代行列は
を満たす行列であり、対角成分は0のため、
となる。
である。
また、
は上三角行列
上三角行列は、
となる。
である。
また、
import numpy as np
X = np.zeros((5, 5))
n, m = X.shape
for i in range(n):
for j in range(i, n):
X[i, j] = 1
X
array([[1., 1., 1., 1., 1.],
[0., 1., 1., 1., 1.],
[0., 0., 1., 1., 1.],
[0., 0., 0., 1., 1.],
[0., 0., 0., 0., 1.]])
は のトレース)
対角成分の和が0になればいいだけなので、対角要素n個のうち1つが残りのn-1を打ち消すようになっていればいいことになる。
対角成分の和がゼロとなる
と表すことができる。
であり、基底は
である。
import numpy as np
n = 3
def E(i, j):
E = np.zeros((n, n))
E[i, j] = 1
return E
X = np.zeros((n, n))
for i in range(n-1):
X += (E(i, i) - E(n-1, n-1))
print(f"{X}\ntr(X)={np.trace(X):.0f}")
[[ 1. 0. 0.]
[ 0. 1. 0.]
[ 0. 0. -2.]]
tr(X)=0