売上構造やKPI#
買い切り型サービスの評価#
売上 = 単価 × 数量
SaaSの評価#
ユニットエコノミクス#
買い切り型のような売上 = 単価 × 数量
では評価できないためユニットエコノミクスを使う
\[
Unit Economics = \frac{LTV}{CAC}
\]
ライフタイムバリュー(LTV:Life Time Value、1ユーザが利用することによりSaaS提供企業が将来受け取る対価の累積額)
潜在ユーザ獲得コスト(CAC:Customer Acquisition Cost、1ユーザを獲得するまでにかかったコストの総額)
LTV(ライフタイムバリュー)#
1ヶ月など単位ごとの平均単価(MRR: Monthly Recurring Revenue per Customer)と平均継続月数(Average Lifetime of a Customer)を掛けることで算出できる
\[
\text { LTV }=\text { Average MRR per Customer } \times \text { Average Lifetime of a Customer }
\]
CAC(顧客獲得コスト)#
マーケティングとセールスの費用を獲得顧客数で割ったもの
\[
\mathrm{CAC}=\frac{\text { Sales and Marketing Costs }}{\text { Number of Acquired Customers }}
\]
SaaSの評価#
LTVとCACの関係性による評価#
まず
\[
LTV > CAC
\]
でなければ赤字のような状態。
さらにいうとUnit economicsが3以上であることがVCの一般的な基準らしい
(参考:SaaSの公式「LTV/CAC > 3x」ってなんでなの?分解して考えてみた。 | Wantedly Corporate Team Blog)
CACの回収期間での評価(CAC Payback Period)#
CACの回収期間で評価することもある
\[
\text { Payback Period }=\frac{\mathrm{CAC}}{\text { Average MRR per Customer }}
\]
参考文献#
宮田 善孝(2021)『All for SaaS』