群論#
群論 (group theory)
群#
いくつかの性質を満たす1つの演算をもつ集合のことを群という。
例#
正三角形ABCを回転させたり反転させることで、頂点と辺がピッタリ重なるように動かす方法はどれだけあるか?
例えば、
反時計回りに120°回転させる操作を
とする を2回繰り返す(240°回転させる)操作を とする鉛直方向に線対称に左右反転する操作を
とする120°回転させてから反転する操作を
とする240°回転させてから反転する操作を
とする「何もしない」という操作を
とする
とすると、頂点
とする。この
置換#
上記の
作用#
群は何かしらの対象に働きかけるものとして用いられることもある。これを群の 作用 という。
群の例(正則な線形写像の合成)#
線形代数を学んだ人にとってわかりやすいであろう例
(元ネタ: 山下博 (2001) 行列の魅力 群の作用と表現 )
ベクトル空間
で表す。
この演算は次の性質をもつ。
に対し、結合法則 が成り立つ を満たす が存在する に対して を満たす が存在する
よって
参考#
古賀真輝. (2023). 数学の世界地図.