概要#

代表的な基礎理論は

  1. ポートフォリオ理論

  2. アセット・プライシング理論

に大別される

ポートフォリオ理論#

(現代)ポートフォリオ理論(modern portfolio theory)は、

  • 最適なポートフォリオはどういったものなのか

  • それにより投資家がどう動いて金融市場が構成されるのか

といったことを考える理論。

伝統的な経済学の最適消費計画のような、合理的に動く経済主体を仮定して市場を考えるアプローチがベースとなる。 マーコウィッツの平均分散モデルや、効率的フロンティア、CAPMといったモデルが代表的

アセット・プライシング理論#

アセット・プライシング理論(asset pricing theory)は資産の価格がどのように形成されるかについての理論。

例えば

  • 無裁定資産価格理論

  • ブラック・ショールズ・モデル

といったものがある

用語メモ#

人工市場系#

  • Stylized Fact:金融市場の特性を表す統計的特徴。Volatility ClusteringやFat Tailなど。人工市場の妥当性検証に用いられる

  • Volatility Clustering:Volatilityが一度上昇すると、しばらく高い水準が続き、下落すると低い水準が続くという傾向

  • Fat Tail:金融市場では、レアな事象が正規分布の確率密度よりも発生しやすい。Fat Tail分布という。尖度で測られる