直交化#
直交化#
正規直交系#
定義(正規直交系)
内積空間
定理
正規直交系は1次独立である。
証明
とすると,任意の
よって,
定義(正規直交基底)
正規直交系である基底のことを 正規直交基底 という。
シュミットの正規直交化法#
シュミットの正規直交化法は、内積空間
まず
とおけば、
つづいて、
より
となる。
とおけば、
となる。ここで
3番目のベクトル
となる。
仮定より
とすれば、
である。 以下この操作を続ければよい。
厳密には、帰納法を使う
そのとき
とおくと
である。
仮定より
よって
とおくと、
となる。帰納法の仮定と
が成り立つ。
定理
内積空間
証明
であるから、
# 例
import numpy as np
a1 = np.array([1, 1, 1])
a2 = np.array([0, 1, 1])
a3 = np.array([0, 0, 1])
v1 = a1 / np.linalg.norm(a1)
c = a2 @ v1
v2 = (a2 - c * v1) / np.linalg.norm(a2 - c * v1)
c1 = a3 @ v1
c2 = a3 @ v2
v = a3 - (c1 * v1 + c2 * v2)
v3 = (v) / np.linalg.norm(v)
np.array([v1, v2, v3]).T.round(1)
array([[ 0.6, -0.8, -0. ],
[ 0.6, 0.4, -0.7],
[ 0.6, 0.4, 0.7]])
Note
異なる固有値に属する固有ベクトルと行列の列ベクトルは直交しているので
例:
とする。固有値は
固有ベクトルとして
を用いて正規直交化すると、まず
と直交化される。
また
import sympy as sp
A = sp.Matrix([
[3, 2],
[2, 3]
])
eig = A.eigenvects()
x1 = eig[0][2][0]
x2 = eig[1][2][0]
a1 = A[:, 0]
a2 = A[:, 1]
p1 = x1 / x1.norm()
c = (a2.T @ p1)[0]
c
P = sp.Matrix(sp.GramSchmidt([x1, x2])).reshape(2,2).T
P
P.inv()
計量を保つ写像#
2つの計量ベクトル空間(内積空間)
を満たすとき,
また、
直交変換#
定理
(1)
(2)
証明
となる。つまり,
であるので、
と表わすとき、定理より
である。また、
であり,仮定より
となる. よって等式
が成り立つ。
直交行列#
を満たすとき(つまり
定理
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
証明
(1)
(2)
であるから,定理より次の同値が成り立つ。