練習問題メモ 16(基底変換)#
問1#
により定める。問 14.1 の 2 の(ア)より、 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2, \boldsymbol{a}_3\right\}\) は \(\mathbb{R}^3\) の基底である。 基底 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2, \boldsymbol{a}_3\right\}\) に関する \(v\) の成分を求めよ。
問2#
\(\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2, \boldsymbol{a}_3, \boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2, \boldsymbol{b}_3 \in \mathbb{R}^3\) を
により定めると、 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2, \boldsymbol{a}_3\right\},\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2, \boldsymbol{b}_3\right\}\) はともに \(\mathbb{R}^3\) の基底である。 基底変換 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2, \boldsymbol{a}_3\right\} \rightarrow\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2, \boldsymbol{b}_3\right\}\) の基底変換行列を求めよ。
基底変換行列を\(P\)とおくと
すなわち
の\(P\)を求める。
とすると、
なので、\(A^{-1}\)を求める
逆行列(\(A^{-1}A=I\)の解)を吐き出し法で解く
行2と1を入れ替える
行1を2倍して第3行から引く
第2行を3倍して第3行から引く
第3行を-1/12倍する
第3行を3倍して第1行から引く
第3行を2倍して第2行から引く
左側の行列が単位行列になったので、右側の行列が逆行列となる
よって
※ \([A|I]\)を作って\([I|A^{-1}]\)として解くより、\([A|B]\)の両辺に逆行列をかけるかんじで\([I|A^{-1}B]\)とかで得といい
問3#
次の□を埋めよ
\(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2, \cdots, \boldsymbol{a}_n\right\},\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2, \cdots, \boldsymbol{b}_n\right\},\left\{\boldsymbol{c}_1, \boldsymbol{c}_2, \cdots, \boldsymbol{c}_n\right\}\) を \(n\) 次元ベクトル空間 \(V\) の基底、 \(P, Q\) をそれぞれ基底変換 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2, \cdots, \boldsymbol{a}_n\right\} \rightarrow\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2, \cdots, \boldsymbol{b}_n\right\},\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2, \cdots, \boldsymbol{b}_n\right\} \rightarrow \left\{c_1, c_2, \cdots, c_n\right\}\) の基底変換行列とする。このとき、
と表され、さらに、
と表される。よって、基底変換 \(\left\{a_1, a_2, \cdots, a_n\right\} \rightarrow\left\{\boldsymbol{c}_1, \boldsymbol{c}_2, \cdots, \boldsymbol{c}_n\right\}\) の基底変換行列は [3] である。
一方、逆の基底変換 \(\left\{\boldsymbol{c}_1, \boldsymbol{c}_2, \cdots, \boldsymbol{c}_n\right\} \rightarrow\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2, \cdots, \boldsymbol{a}_n\right\}\) の基底変換行列は \(([3])^{-1}=[4]\) である。
問4#
\(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2\right\},\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2\right\}\) を 2 次元ベクトル空間 \(V\) の基底とし、 \(\boldsymbol{v} \in V\) とする。
基底 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2\right\}\) に関する \(v\) の成分 \(x_1, x_2\) の定義を書け。
基底変換 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2\right\} \rightarrow\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2\right\}\) の基底変換行列 \(P\) の定義を書け。
1, 2 の \(x_1, x_2, P\) がそれぞれ
により与えられるとき、基底 \(\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2\right\}\) に関する \(\boldsymbol{v}\) の成分 \(y_1, y_2\) を求めよ。
基底 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2\right\}\) に関する \(v\) の成分 \(x_1, x_2\) の定義を書け。
\(v\)の成分\(x_1, x_2\)とは、基底の線形結合により表現される際の係数のこと。すなわち
の\(x_1, x_2\)のこと。
基底変換 \(\left\{\boldsymbol{a}_1, \boldsymbol{a}_2\right\} \rightarrow\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2\right\}\) の基底変換行列 \(P\) の定義を書け。
ベクトル空間\(V\)の基底を別の基底に写像する行列のこと、すなわち
となる\(P\)のこと
1, 2 の \(x_1, x_2, P\) がそれぞれ
により与えられるとき、基底 \(\left\{\boldsymbol{b}_1, \boldsymbol{b}_2\right\}\) に関する \(\boldsymbol{v}\) の成分 \(y_1, y_2\) を求めよ。
定理より、
よって
とすれば求められそう
よって
別の方法を探した場合
とすると
は
…