競争戦略論#
企業の利益の源泉はどこにあるのか?より競争優位性を得るには何が重要なのか?といった問いに対する理論
概要#
伝統的な競争戦略論#
日本で広く普及・浸透した(そして経営学をちょっとだけ触れた人が知ったかしている)部分
SCP理論、ポーターの競争戦略論、RBV
根幹となる考え:
完全競争市場では、超過利潤を得られない(たいして儲からない)
→ 超過利潤を得るためには 「いかにして完全競争から離れるか」 が重要になる
不完全競争に持ち込むための具体的な手段として考えられているもの:
参入障壁 (経済学のSCP理論)
例えば金融業のように参入に認可が必要な事業は参入障壁が高く、そのぶん寡占化しやすく、価格支配力と超過利潤を得やすい
規模の経済 が働く事業も参入障壁が生まれて独占しやすい(自然独占)
差別化 (ポーターの競争戦略論)
同じ業界でも、企業によってポジション(セグメント)が異なる企業のグループ( 戦略グループ )が存在する
戦略グループにおける参入障壁を高めるために、差別化が重要 となる
経営資源 (Resource Based View:RBV)
生産に必要なリソースを独占することで、財の独占と同様に超過利潤を得ることができる
競争戦略論の類型#
どの戦略理論も、前提としている市場環境の条件がある。ポーターやRBVなどは不確実性が少ない時代を想定していた。 状況に応じて戦略理論・フレームワークを使い分ける必要がある
HBRの記事「Navigating the Dozens of Different Strategy Options」では代表的な戦略フレームワークをレビューしており、参考になりそう
Navigating the Dozens of Different Strategy Options
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