育成#

部下に合わせる#

まず、「その人がどのレベルを目指しているのか」を把握する。 メジャーリーガーになりたい人がすべき練習量と、楽しく趣味で野球がやりたい人の適した練習量は異なる。

そのうえで、**会社が求めるレベル感を伝えてすり合わせる。**目標が低いメンバーも、少しずつ視座を上げさせるようコミュニケーションをとっていく。

ティーチングで育て、コーチングで更に伸ばす#

ティーチング(teaching)

リーダーがメンバーに答えを教えるような指導方法。

知識や具体的な方法を教えるのがティーチング。

  • Pros:

    • 年次の若いメンバーのスキルの土台作りに効率がいい

  • Cons:

    • メンバーの主体性がなくなる(受け身になる)

    • モチベーションも下がりやすい

コーチング(coaching)

リーダーは直接的な答えを与えず、ヒントを与えてメンバー自身に答えを見つけさせる

もともとの経験やスキルが低いメンバーには適さない

小さな成功体験を積ませる#

成功体験は自己肯定感を生み、成長を実感させ、次の仕事へのモチベーションを高める。

キャリアの早い段階で成功体験を積ませるのがよい。

成功体験を積ませるための方法
  1. 成果が出やすい仕事にアサインする

    • ストレッチ・アサインとは逆の話だが、まずは成果を出しやすい仕事を与えてあげる

  2. 普通にうまくいったことでも「よくできた、成功だ」と伝えてあげる

    • 伝えてあげないと「ただ仕事を終えただけ」であり成功体験と自覚しない

✅️成功の判定はリーダーが主観で決められる

「目標のレベルに到達できたら成功」とするのか、「完遂した事自体が成功」とするのかはリーダー次第。

メンバーの成長のためになるような判定をしていく

失敗しそうなとき、あえて失敗させる方法もある#

失敗から学ぶことは多い。

失敗しそうなとき、かつ失敗しても問題ない(後処理できる)仕事の時、あえて失敗させるのも一つの手段。

失敗したあとは「なぜ失敗したのか」「何が良くなかったのか」をメンバーと一緒に振り返る。

「自分がやったほうが早い」は必死に我慢する#

リーダーはたいていメンバーとして成果を上げた人が抜擢されるため、多くの仕事について「自分がやったほうが早いな…」と感じる

しかし短期的な成果を優先してリーダーが仕事をするとメンバーが育たず、長期的には成果が出にくい。

頑張って我慢する。

説明の機会をたくさん与える#

  • クライアントとのミーティングでは積極的にメンバーに説明機会を与える

    • メンバーが説明に困ってそうならフォローする

  • 前提:説明機会 = 成長機会という考え。準備のために勉強したり、発表の場数を踏める。

  • 発表後に「この点がよかった」「ここはこうするともっと良くなる」とフィードバックすることで更に成長を促せる

会議運営をさせてみる#

議事録作成はロジカル・ライティングの実践機会#

議事録作成は雑務と捉えられがちだが、会議内容の論理的な構造を整理して、もれなく読みやすく書く必要があり、ロジカル・ライティングの力が求められる

雑務と捉えられないようにするために、

  1. 目的を伝える。スキルアップにつながることを伝える

  2. 成果物に対してフィードバックをする

が重要

ファシリテーションも成長機会#

会議をうまく進行させるには考えることが多い

  • 事前準備:目的の整理、アジェンダ準備、時間配分

  • 会議中:タイムマネジメント、メンバーを見て議論を引き出す、話をまとめる

メンバーにはファシリテーションの機会を与える。ローテーションさせて全員に均等に機会を与えてもよい