権限移譲#
権限移譲とは、上位者が保有する意思決定権・実行権の一部を部下に委ね、部下が自律的に判断・行動できる状態を作ること
なぜ仕事を任せるのか?#
① マネージャーのボトルネック解消#
マネージャーが全て判断すると、意思決定が遅くなり、チームとして成果がスケールしない。
権限移譲は組織の処理能力を増やす仕組みである。
② 人材育成#
人は、少しストレッチした(やや困難・やりがいのある)仕事を経験することで成長する。
権限移譲はメンバーの育成の重要な手段
③ モチベーション向上#
自己決定理論(Self-Determination Theory)では、人は次を満たすと動機づけが高まるとされている
autonomy(自律性)
competence(有能感)
relatedness(関係性)
権限移譲して裁量を与えることは、とくに autonomy(自律性) を高める。
権限移譲の方法#
成熟度に応じた任せ方#
背景(例:競合他社のデータをもとに意思決定したい)
目標(例:他社と自社の製品の比較表を出したい)
要件・期限(例:必要な要素はAとB)
参考情報(例:この表を参考にして)
シニアなら背景・目標まででOKかもしれない
ジュニアなら要件・期限や参考情報も
権限移譲のレベル#
レベル |
意味 |
|---|---|
1 |
指示通り実行 |
2 |
提案して承認を得る |
3 |
推奨案を持ってくる |
4 |
自分で決定して報告 |
5 |
完全委任 |
Delegation Poker & Delegation Board - Management 3.0 Practice
⚠️注意点・よくある失敗#
① 丸投げ#
任せたからよろしく
これはdelegationではなくabandonment
✅️放任してないかチェックリスト
仕事を任せることでどんな能力を伸ばしてほしいか
メンバーが何に取り組んでいるか
どこに躓いたり、難しさを感じているか
何に不安・不便・不満を感じているか
放任しており、メンバーをケアできてないなら、曖昧にしか答えられない
② マイクロマネジメント#
任せたはずなのに、細かく介入したり判断を取り上げる
→ 権限移譲が成立しない
③ 責任転嫁#
失敗した時
お前の責任
と言うと組織は誰もリスクを取らない文化になる。最終的な責任は上司がとる。