ロジカルシンキング#

ロジカルシンキング(Logical Thinking) は物事を論理的に筋道立てて考え、矛盾のない結論を導く思考法のこと。

論理展開の基本パターン#

帰納法#

事例の共通点を取り出して一般化する思考法

演繹法#

前提をもとに結論を導く思考法

情報の整理・構造化のフレームワーク#

フレームワーク としてはロジックツリーないしピラミッドストラクチャーがよく用いられる

ロジックツリー#

問題を木構造に分割して整理する。

例:「売上を上げる方法」

→ 売上 = 客数 × 客単価 × 購買頻度、と構成要素を分解していき、各要素に対する施策を検討。

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import base64
from IPython.display import Image, display

def mm_ink(graphbytes):
    """Mermaid形式のグラフ(バイト列)から、画像生成用のURLを返す。"""
    base64_bytes = base64.b64encode(graphbytes)
    base64_string = base64_bytes.decode("utf-8")
    return "https://mermaid.ink/img/" + base64_string

def mm_display(graphbytes):
    """Mermaid形式のグラフ(バイト列)を受け取り、画像として表示する。"""
    display(Image(url=mm_ink(graphbytes)))

def mm(graph):
    """Mermaid形式のグラフ文字列を受け取り、画像として表示する。"""
    graphbytes = graph.encode("utf-8")  # ← 日本語対応
    mm_display(graphbytes)

def mm_link(graph):
    """Mermaid形式のグラフ文字列から、表示用のURLを返す。"""
    graphbytes = graph.encode("utf-8")  # ← 日本語対応
    return mm_ink(graphbytes)

def mm_path(path):
    """Mermaid形式のグラフを含むファイルを読み込み、画像として表示する。"""
    with open(path, 'rb') as f:
        graphbytes = f.read()
    mm_display(graphbytes)

mm("""
graph LR;
    A["利益"] --> B["売上"]
    A --> C["費用"]
    B --> D["販売数量"]
    B --> E["単価"]
    C --> F["変動費"]
    C --> G["固定費"]
""")

ロジックツリー作成のポイント

  1. 同じレイヤーは同じカテゴリや同じ粒度の概念に揃える

  2. 100%ルール

    • 分割した子ノードを足し合わせたら親ノードと合致するか?親ノードを抜け漏れなく分解できているか?を確認する

    • 「その他」の子ノードを適度に活用する(濫用はいけないが、細かい要素も全部挙げていったらキリがない)

  3. 7 x 7 ルール

    • 深さは最大7まで、枝も最大で7個までにする

MECE(ミーシー)#

MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive) :漏れがなく、重複もないこと。

ある物事を考えるときにロジックツリーを使う場合、漏れなくダブりなく要素を分解する必要がある。
例えば「利益」を構成する枝は「売上」「費用」なら妥当だが(利益 = 売上 - 費用のため)、費用が欠けていたり、「売上」「費用」「コスト」と重複があっても不適切

ピラミッドストラクチャー#

ピラミッドストラクチャー :結論をトップに置き、その下に理由・根拠を階層的に整理。

So What/Why So

ピラミッドストラクチャーをセルフチェックするための問い

So What(だからなんなのか) :前提を元に導かれる結論を考えるための問い
Why So(なぜそう言えるのか) :結論が導かれる道筋を確かめるための問い

伝え方 - ロジカルコミュニケーション#

ロジカルシンキングに相手の視点(相手が持っている情報、相手が考える前提)も考慮して、論理的に伝える技法がロジカルコミュニケーション。

PREP法#

P(Point:結論)→ R(Reason:理由): → E(Example:具体例) → P(Point:再度結論)

の流れで話す方法。

例:
結論(P):この提案を採用すべきです。
理由(R):コストを30%削減できるからです。
具体例(E):同様の施策を行ったA社では、年間2億円のコスト削減に成功しています。
再結論(P):したがって、当社でも導入を進めるべきです。