ロジカルシンキング#
ロジカルシンキング(Logical Thinking) は物事を論理的に筋道立てて考え、矛盾のない結論を導く思考法のこと。
論理展開の基本パターン#
帰納法#
個別の観察事実やデータから事例の共通点を取り出して一般的な法則・仮説を導く推論。
形式
観察1:Aは性質Xをもつ(例:「このカラスは黒い」)
観察2:Bは性質Xをもつ(例:「このカラスは黒い」)
観察3:Cは性質Xをもつ(例:「このカラスは黒い」)
結論:すべて(多く)の対象は性質Xをもつだろう(例:「すべてのカラスは黒いだろう」)
特徴
結論は確率的・暫定的(反例で覆る可能性あり)
例:アルビノの白いカラスもいるため「すべてのカラスが黒」という推論は誤り
仮説生成や探索に向く
演繹法#
一般的な法則・前提から、個別の結論を必然的に導く推論。
形式
前提1:すべてのAはBである(例:「すべての人間は死ぬ」)
前提2:CはAである(例:「ソクラテスは人間である」)
結論:CはBである(例:「ソクラテスは死ぬ」)
特徴
論理的・形式的
前提が正しければ、結論は必ず正しい
検証・説明に向く
情報の整理・構造化のフレームワーク#
フレームワーク としてはロジックツリーないしピラミッドストラクチャーがよく用いられる
ロジックツリー#
問題を木構造に分割して整理する。
→ 売上 = 客数 × 客単価 × 購買頻度、と構成要素を分解していき、各要素に対する施策を検討。
ロジックツリー作成のポイント
同じレイヤーは同じカテゴリや同じ粒度の概念に揃える
100%ルール
分割した子ノードを足し合わせたら親ノードと合致するか?親ノードを抜け漏れなく分解できているか?を確認する
「その他」の子ノードを適度に活用する(濫用はいけないが、細かい要素も全部挙げていったらキリがない)
7 x 7 ルール
深さは最大7まで、枝も最大で7個までにする
ロジックツリーの軸の切り方の観点
🧩構成要素で分ける / 🔢数式で分ける
構成要素で分ける
例:顧客タイプ(個人 / 法人)
KPIなど数式で構成要素を表せるものは特に分けやすい
例:売上
売上=客数 × 客単価
客数=来店数 × 成約率
客単価=単価 × 購入点数
例:生産性
生産性=アウトプット量 / インプット量
🌍️空間で分ける
例:
地域(東日本 / 西日本)
⏱️時系列・手順
時系列性・順序性がある要素で分ける
例:
業務フローの手順
プロジェクトのフェーズ(データ収集 → 前処理 → 分析 → レポート)
顧客行動プロセス(認知 → 検討 → 購入 → 継続)など
MECE(ミーシー)#
MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive) :漏れがなく、重複もないこと。
ある物事を考えるときにロジックツリーを使う場合、漏れなくダブりなく要素を分解する必要がある。
例えば「利益」を構成する枝は「売上」「費用」なら妥当だが(利益 = 売上 - 費用のため)、費用が欠けていたり、「売上」「費用」「コスト」と重複があっても不適切
ピラミッドストラクチャー#
ピラミッドストラクチャー :結論をトップに置き、その下に理由・根拠を階層的に整理。
ピラミッドストラクチャーをセルフチェックするための問い
So What(だからなんなのか) :前提を元に導かれる結論を考えるための問い
Why So(なぜそう言えるのか) :結論が導かれる道筋を確かめるための問い
伝え方 - ロジカルコミュニケーション#
ロジカルシンキングに相手の視点(相手が持っている情報、相手が考える前提)も考慮して、論理的に伝える技法がロジカルコミュニケーション。
PREP法#
P(Point:結論)→ R(Reason:理由): → E(Example:具体例) → P(Point:再度結論)
の流れで話す方法。
例:
結論(P):この提案を採用すべきです。
理由(R):コストを30%削減できるからです。
具体例(E):同様の施策を行ったA社では、年間2億円のコスト削減に成功しています。
再結論(P):したがって、当社でも導入を進めるべきです。