「〇〇シンキング」まとめ#

シンキング

特徴

典型シーン

バーティカル

論理的に深掘り、順序立てる

技術改善、分析、計画

ラテラル

既存枠を飛び越え、斬新発想

新商品アイデア、革新

ロジカル

矛盾なく筋道立てる

説明・資料作成

クリティカル

前提を疑い批判的に検討

判断・評価

システム

全体のつながりを見る

複雑課題、組織問題

デザイン

共感・発想・試作の反復

UX改善、サービス設計

ロジカルシンキング(Logical Thinking)#

物事を論理的に整理し、矛盾なく筋道立てて説明・思考する方法。 「結論 → 根拠 → 具体例」といった構造で、誰が聞いても理解しやすい状態を目指す。

演繹法(一般→具体)、帰納法(具体→一般)を活用。

感覚や直感ではなく、筋道で相手を納得させることが目的。

関連

  • MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive) :モレなくダブりなく分類する。

  • ピラミッドストラクチャー :結論をトップに置き、その下に理由・根拠を階層的に整理。

例:「売上を上げる方法」

→ 売上 = 客数 × 客単価 × 購買頻度、と分解して施策を検討。

クリティカルシンキング(Critical Thinking)#

前提・根拠・推論の妥当性を吟味し、「本当にそうか?」と疑うことで、バイアスや誤謬に惑わされない思考法。 「批判的思考」と訳されるが、単なる否定ではなく、客観性と論理性を高めるためのもの。

特徴

  • 前提を疑う:「その前提は正しいのか?」

  • 根拠を検証する:「データや証拠は十分か?」

  • 別解を考える:「他の見方や仮説はないか?」

  • バイアスに敏感:権威・感情・多数派意見に流されない。

具体例

「この新商品は必ず売れる」と言われたら → 「なぜそう言えるのか?根拠データは?他社との比較は?」と検証する。

「今までも成功してきたやり方だから大丈夫」→ 過去の成功が未来を保証するわけではない、と気づく。

垂直 / 水平#

バーティカルシンキング(Vertical Thinking / 垂直思考)#

既存の前提・枠組みを維持したまま、筋道を順序立てて掘り下げていく思考法。 → 論理的・段階的・深堀型。 (例:数理的証明、技術改善の積み上げ)

ラテラルシンキング(Lateral Thinking / 水平思考)#

常識や前提を疑い、枠組みを飛び越えて多方向にアイデアを広げる思考法。 → 発想的・直感的・拡散型。 (例:斬新なビジネスモデル、新しい利用方法の発見)

👉 エドワード・デボノが対比概念として提唱。

関連:枯れた技術の水平思考

横井軍平は「枯れた技術の水平思考」として既に普及していてコストが掛からない技術を応用して新しいヒット商品を生み出す考えのもと、ラブテスターやゲーム&ウオッチ、ゲームボーイを開発した。

  • 「枯れた技術」は、「すでに広く使用されてメリット・デメリットが明らかになっている技術」のこと

  • 「水平思考」は、「既存の概念に捉われず新しい角度から物事を見る」ということ

→ 要は「既存の技術を既存の商品とは異なる使い方をしてまったく新しい商品を生み出す」。結果的に開発コストを低く抑えることができるのが特徴。